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文献概要
グラフ 乳房診断
V. バイオプシー(吸引スメア)
著者: 宮内啓輔1 小山博記1
所属機関: 1大阪府立成人病センター,外科
ページ範囲:P.396 - P.398
文献購入ページに移動 乳癌の診断において,触診や各種の画像診断は腫瘤が小さくなるにつれて診断率が低下する。しかし穿刺吸引細胞診は腫瘤が小さくても高い診断率が得られ,手技が簡単なことからも有力な診断法として最近評価が高まっている。
当院における穿刺吸引細胞診の成績は,悪性546例ではtrue positive 81.8%,suspicious 4.2%,false negative 10.3%,unsatisfactory (細胞成分少なく判定不能)3.7%であり,一方,良性474例では,true negative 80.0%,suspicious 6.3%,false positive 4.2%,unsatisfactory 9.4%であった。overall accuracy (true positive+true negative/病理診断確定例数)は81.0%であり,他施設の報告でも約80%前後である。生検と異なり細胞診から根治術までの期間は予後に影響しないことが証明されている。
当院における穿刺吸引細胞診の成績は,悪性546例ではtrue positive 81.8%,suspicious 4.2%,false negative 10.3%,unsatisfactory (細胞成分少なく判定不能)3.7%であり,一方,良性474例では,true negative 80.0%,suspicious 6.3%,false positive 4.2%,unsatisfactory 9.4%であった。overall accuracy (true positive+true negative/病理診断確定例数)は81.0%であり,他施設の報告でも約80%前後である。生検と異なり細胞診から根治術までの期間は予後に影響しないことが証明されている。
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