icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻5号

1988年05月発行

文献概要

特集 胎内治療

上行性感染

著者: 荻田幸雄1 今中基晴2

所属機関: 1大阪市立母子センター 2大阪市立大学産婦人科

ページ範囲:P.433 - P.437

文献購入ページに移動
 上行性感染は腟細菌が頸管を通じて子宮内に到達し,増殖することにより成立する。したがって,非破水例において上行性感染が発症することはほとんどなく,通常,前期破水(Premature rupture of the membranes;PROM)に伴うことが多い。
 前期破水が発症すると早晩陣痛が発来し,早産児が娩出されることになる。近年,未熟児医療の急速な発達により,児の予後は飛躍的に改善されつつあり,特にサーファクタント補充療法の導入は画期的な効果をもたらした1)。しかしながら,未熟児医療は多大な労力と危険を伴うものであり,母児が安全である限り妊娠を継続することは最も合理的な方法であるといえる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?