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薬の臨床
婦人科腫瘍マーカーとしての血中CA 130値測定の有用性—CA 125と同一糖蛋白上にあるが異なる抗原決定基(CA 130)を認識するモノクローナル抗体を用いた血中CA 130値測定キットの基礎的・臨床的検討
著者: 野々垣比路史1 藤井信吾1 小西郁生1 南部吉彦1 佐川典正1 小林史典1 森崇英1 佐賀恒夫2 遠藤啓吾2
所属機関: 1京都大学医学部婦人科学産科学教室 2京都大学医学部核医学教室
ページ範囲:P.483 - P.490
文献購入ページに移動1)健常人および腫瘍患者107例について測定したところ,CA 130値とCA 125値はr=0.986と高い正の相関関係を認めた。健常人のCA 130値の平均値は10.31±9.4U/ml (M±SD)であったが,cut-off値はCA 125と同様に35U/mlとし,それ以上を陽性とした。
2)婦人科腫瘍患者269例において上皮性卵巣癌患者の63%,卵管癌患者の100%に陽性を示し,その推移は臨床経過ともよく相関していたことから,CA130は婦人科腫瘍患者の血中腫瘍マーカーとしてCA125と同様にきわめて有用であると考えられる.
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