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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻6号

1988年06月発行

文献概要

特集 Endoscopic Surgery

Endoscopic Biopsy

著者: 高見沢裕吉1 松本玲子1

所属機関: 1千葉大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.533 - P.535

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 婦人科で行われる内視鏡は,ラパロスコープ,クルドスコープ,ヒステロスコープの3種類である。機器の改良とともに診断の手段として,治療の手段として広く用いられるようになってきた。しかし,対象臓器である内性器は,生命維持に無関係のため,悪性疾患が疑われる時には開腹手術がfirst choiceとなり,内視鏡施行の対象となるのは良性疾患が主である。また,内視鏡の適応は広いものの,内視鏡下における生検の意義,対象は限られており,日常診療においてルーチン検査の1つにはなかなか組み込まれない現状である。しかし,診断に迷う症例,治療方針決定に対しては内視鏡下の生検は侵襲も少なく,また治療の一環となることも多く有用である。
 今回は,婦人科で行われている内視鏡下の生検について,使用機器別に,適応,診断等について述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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