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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻6号

1988年06月発行

文献概要

症例

Gabexate mesilate (FOY)が奏効したDIC合併,常位胎盤早期剥離の1例—とくにキニンカリクレインに関連して

著者: 曽我賢次1 真木正博1

所属機関: 1秋田大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.583 - P.588

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 ブラジキニンは薬理作用として血管透過性亢進作用や末梢血管拡張作用などがあり,ショック助長因子として働く。ブラジキニンは血漿カリクレインが高分子キニノゲンに作用したり,腺性カリクレインが高分子キニノゲンまたは低分子キニノゲンに作用することで生ずる。
 今回,常位胎盤早期剥離を基礎疾患としたDICについて,キニン系の変動を検索したところ,発症時にキニン系の亢進をみとめ,キニン系の阻害薬でもあるGabexate mesilateで救命効果を認めたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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