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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻7号

1988年07月発行

文献概要

グラフ 不妊症

I.卵胞径計測法

著者: 斉藤英和1 佐藤文彦1 平山寿雄1 斉藤隆和1 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.596 - P.599

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 卵胞直径のモニターは不妊症,特に体外受精・胚移植の卵胞発育モニターには必須のものとなっている。我々は現在経腟プローベを用いて体外受精の卵胞測定をしている。経腟モニターは経腹モニターに比較して膀胱を充満する手間がいらず,また卵胞も明確に描出される点がすぐれている。
 月経開始後卵胞発育刺激を行う前に経腟プローベにて卵巣の状態を検査している。時々黄体化した嚢胞を認めることがある。この時は卵胞の発育刺激をしても卵胞の反応が遅いことが多かったり,正常卵胞の発育と間違える可能性があり,その月経周期には卵胞刺激はせずに,次の周期に再度卵巣の状態を検査し嚢胞が消失していれば卵胞刺激を行う。また傍卵巣嚢胞,卵管水腫(図1),チョコレート嚢胞(図2)等の水様性腫瘤の存在の有無を確認しておくと,排卵日近くになって卵胞の発育をモニターする際に卵胞と間違うことが少ない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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