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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻7号

1988年07月発行

特集 腫瘍免疫療法の試み

Overview

現況と展望

著者: 西谷巌1 善積昇1

所属機関: 1岩手医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.611 - P.617

文献概要

 担癌生体においては,自己変異細胞ともいえる癌細胞をnot selfとして識別し,排除する宿主の免疫応答機構が機能していると考えられる。この免疫応答機構は,癌細胞の抗原性に対応して誘導される特異的なエフェクター機構と抗原性とは直接関連性のない非特異的なエフェクター機構に大別され,免疫担当細胞およびサイトカインなどの液性因子の相互作用によって複雑なネットワークを形成している(図1)。
 癌の免疫療法は,このような担癌生体における宿主の免疫応答能を増強することによって治療効果を上げようとする試みである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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