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特集 腫瘍免疫療法の試み
婦人科悪性腫瘍に対するTNF療法
著者: 土橋一慶1 平田昌二 荒井清
所属機関: 1帝京大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.619 - P.624
文献購入ページに移動以上の概念を中心として従来より我々は,制癌における腫瘍免疫療法の中心的役割はMφとTNFであると考え,1)内因性にTNFを誘導する療法,2)ヒトrTNF自身を投与する外因性療法,3)両者の組み合わせによるEET (endogenous and exogenous/exogenous and endogenous)療法等を創案し実施応用し,婦人科領域の担癌患者に対する新しいBiological Response Modifier (BRM)療法の可能性について検討して来た。したがって本稿では,我々の臨床応用結果を中心に述べ,婦人科領域担癌患者に対するTNFを中心とした腫瘍免疫療法の有用性と,本療法の展望を含めた今後の問題点について記述する。なお本稿で報告する臨床成績は,我々が主催するTNF群応用研究会(水野伝一会長:帝京大学生物工学研究センター)内に登録された症例を参考にした2)。
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