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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻7号

1988年07月発行

特集 腫瘍免疫療法の試み

BRM局所投与と局所細胞性免疫能の変動

著者: 白木信一郎1 脇田勝次1 森秀弘1 山田新尚1 玉舎輝彦1

所属機関: 1岐阜大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.631 - P.637

文献概要

 癌に対するエフェクター機構の解明と共に,その免疫学的理論を臨床の場に応用せんとするいわゆる癌免疫療法が注目され,手術療法,放射線療法,化学療法に続く第4の療法として期待を集めるようになってから既に永きに渉っている。しかしその成果は不本意なものと言わざるを得ず,解決すべき問題も多く残されている。
 周知の如く人癌においては,T細胞,マクロファージ,NK細胞,LAK細胞等免疫担当細胞から,さらにはこれらが産生するリンホカインやサイトカィン等まで,その生体防御反応を担う多くの因子が明らかにされてきた。そこで従来からの免疫賦活剤のみでなく,エフェクター細胞やサイトカインその他の免疫調節因子を含めて,宿主における抗腫瘍性を高める物質やその試みを総括してBRM (Biological Response Modifiers)と呼称するようになり,この概念も近年急速に普及してきている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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