文献詳細
特集 腫瘍免疫療法の試み
BRM局所投与と局所細胞性免疫能の変動
著者: 白木信一郎1 脇田勝次1 森秀弘1 山田新尚1 玉舎輝彦1
所属機関: 1岐阜大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.631 - P.637
文献概要
周知の如く人癌においては,T細胞,マクロファージ,NK細胞,LAK細胞等免疫担当細胞から,さらにはこれらが産生するリンホカインやサイトカィン等まで,その生体防御反応を担う多くの因子が明らかにされてきた。そこで従来からの免疫賦活剤のみでなく,エフェクター細胞やサイトカインその他の免疫調節因子を含めて,宿主における抗腫瘍性を高める物質やその試みを総括してBRM (Biological Response Modifiers)と呼称するようになり,この概念も近年急速に普及してきている。
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