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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻7号

1988年07月発行

生涯研修セミナー 子宮筋腫

薬物療法の試み

著者: 堀口正之1 佐藤信二1 和田裕一1 矢嶋聰1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.680 - P.683

文献概要

 子宮筋腫の治療法は従来から手術療法が主体であり,薬物療法は筋腫に伴う諸症状に対して行われてきたにすぎない。つまり,過多月経に対しては止血剤,エストロゲン,プロゲステロンの合剤療法が行われ,また,貧血には,鉄剤投与,月経困難症には各種鎮痛剤,鎮痙剤の投与がいずれも対症療法としておこなわれてきたのが現状である。
 近年外性子宮内膜症の治療法として確立されたダナゾールによる偽閉経療法を子宮内膜症または腺筋症を伴った子宮筋腫に応用した報告がなされており,諸家によってその効果判定も差異はあるが注日に値する。また,1979年の第30回日本東洋医学会総会で佐藤1)により漢方療法で子宮筋腫が治ったと報告されて以来,これもまた諸家により検討がなされている.以下,ダナゾールと漢方療法による子宮筋腫治療について文献的に考察してみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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