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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻8号

1988年08月発行

文献概要

トピックス

Nafarelin (GnRH-analog)による子宮平滑筋腫の縮小効果—MRIによる効果判定/禁欲期間と精子の運動性

著者: 田部井徹1 広井正彦2

所属機関: 1赤心堂病院 2山形大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.710 - P.710

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 一般に,子宮平滑筋腫の根治的治療は,筋腫核出術あるいは子宮摘出術などの外科的処置が主流であるが,ときに漢方薬,抗エストロゲン剤あるいは抗ゴナドトロピン剤などの薬物療法を行うことがある。通常,子宮筋腫患者に対する薬剤の治療効果は,双合診および超音波,CTあるいはMRI (磁気共鳴画像)などの画像により,腫瘍の縮小率を検討し,さらに臨床的な随伴症状の改善度から判定する。
 最近普及してきたMRIは,従来のCTに比べて,組織コントラストが強く高い分解能の画像が得られ,また任意の断層面を選択できるなどの特徴を有するため,呼吸性移動の影響の少ない骨盤内腫瘍の診断に極めて有用である。産婦人科領域におけるMRI診断の進歩は,臨婦産4月号(Vol.42,No.4,1988)に特集されているので参照されるとよい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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