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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻8号

1988年08月発行

特集 産科DIC

病因と病態

羊水塞栓症

著者: 米山剛一1 荒木勤1

所属機関: 1日本医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.711 - P.717

文献概要

 羊水塞栓症(amniotic fluid embolism)の発生頻度は稀とされている。しかし,本症は突発的に発症し,急激な経過をたどって産科ショックに陥り,妊婦死亡をきたす率の高い疾患であることから,長い間その病因,病態論が種々の角度から論ぜられてきた。
 すなわち,1926年のMyer1)による症例報告に始まり,1941年にはSteiner & Lushbaugh2)が羊水塞栓症8剖検例の所見と動物実験の研究成績を報告した。それ以後本症は分娩中または分娩直後に羊水成分が妊産婦血中に流入し,呼吸障害,ショックをひき起こす重篤な疾患であるという概念が確立された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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