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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻8号

1988年08月発行

文献概要

特集 産科DIC 病因と病態

重症妊娠中毒症

著者: 古橋信晃1 辻永真志1

所属機関: 1東北大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.729 - P.733

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 妊娠中毒症による母体死亡は激減してはいるが,いまだ出血死に次ぐ母体死亡原因となっており,その直接的な死因はDICと脳出血であったと報告1)されている。最近の妊娠中毒症の病態論のなかで,妊娠そのものが過凝固状態にあり,妊娠中毒症ではさらにすすんで,慢性DICまたはDIC準備状態であるとの考え方が普遍的になりつつある。
 本稿では重症妊娠中毒症におけるDICの発症機序,妊娠中毒症を合併する頻度が50〜60%と高く,かつ産科的DICの主因である常位胎盤早期剥離(以下早剥と略)におけるDIC発症機序などについても考察を加え,さらに妊娠中毒症を慢性DICとしてとらえた場合の管理法などについて言及する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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