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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻8号

1988年08月発行

文献概要

生涯研修セミナー 妊娠中毒症

病態

著者: 中林正雄12 坂元正一12 東舘紀子12 武田佳彦12

所属機関: 1東京女子医大母子総合医療センター 2東京女子医大産婦人科学教室

ページ範囲:P.744 - P.748

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 妊娠中毒症は,古くから今日まで数多くの研究が集積されているにもかかわらず,その本態は今なお不明であり,依然として"学説の疾患"と呼ばれている。その病態論に統一的な見解は得られていない。しかし最近の科学の進歩によりさまざまな面からの検討がおこなわれ,妊娠中毒症は単一疾患ではなく,病態の異なる複数の疾患の複合した状態,または疾患群としてとらえられてきている。
 概念的には,妊娠中毒症を「妊娠に伴う母体の適応機構の破綻を表現する症候群」いわば妊娠に対する適応不全としてとらえることが適当であろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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