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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻8号

1988年08月発行

生涯研修セミナー 妊娠中毒症

治療の実際

著者: 一條元彦1 奥正孝1

所属機関: 1奈良県立医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.749 - P.754

文献概要

 妊娠中毒症は,浮腫(E),蛋白尿(P),高血圧(H)の一つもしくは二つ以上の症状を呈し,かつ,これらの症状が妊娠偶発合併症によらないものを純粋型妊娠中毒症と言い,偶発合併症のE,P,Hに妊娠中毒症のE,P,Hが上乗せしているものを混合型妊娠中毒症と言うが,この区別は概念上明白でも臨床鑑別上は必ずしも容易でない。純粋型なら単なる妊娠中毒症の治療でよいが,混合型の場合は,その偶発合併症の治療も加えなければならない。すなわち合併症が二次性高血圧を伴う糖尿病とか,本態性高血圧などのごとくであれば各々の疾患に対する治療も欠かせないのである。本項では,テーマを単純化するために純粋型妊娠中毒症の治療について言及したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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