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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻8号

1988年08月発行

生涯研修セミナー 妊娠中毒症

管理指針

著者: 高木繁夫1 三宅良明1 坂田寿衛1

所属機関: 1日本大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.755 - P.760

文献概要

 妊娠中毒症の病態成因は,疫学的,内分泌学的,免疫学的,血液凝固学的見地より種々の検討がなされているものの,いまだ一定の見解が得られておらず,その治療も母児管理を中心とした対症的なものにならざるを得ない。しかし,母体が胎児胎盤を内蔵することによって生ずる母体の適応不全現象であることは明らかで,妊娠の継続を中断することによって病態は急速に改善される。したがって,その管理の主体は,母児の詳細な病態把握と厳重な監視と双方から検討した適切な分娩時期の決定ということになる。幸い,近年の周産期医療の発達やNICUの充実に伴って,やむなく早期誘発分娩に至った未熟児でもかなりの確率で救命されつつあり,従来の母体中心の管理から胎児中心の管理になりつつあることも事実である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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