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特集 手術療法の進歩 手術療法および術前術後管理の新しい動向
産科
著者: 岩崎寛和1 是澤光彦1
所属機関: 1筑波大学臨床医学系産婦人科
ページ範囲:P.795 - P.797
文献購入ページに移動 産科手術といわれているものは,子宮内容除去術から帝王切開まで多くの種類があるが,術前術後の管理が問題となるのは主に分娩に関連した手術である。産科の特徴は母体内に胎児が存在し発育することである。このことは母体へは妊娠の経過とともに機械的圧迫・循環血液量の増大・ホルモン環境の変化などにより多大な負荷として働き,術前術後管理を難しくする。また,母体に加える治療はかならず胎児になんらかの影響をあたえるので常に胎児への影響を念頭において管理しなければならない。
また,最近の産科学および社会の意識として,従前より胎児を重視する傾向が強くなってきている。その結果,従来は経腟分娩を指向していたものが今日では帝王切開の適応と考えられるに至ったものが増し,帝王切開率が上昇している。さらに超音波診断装置その他の診断法発達により,胎児そのものの異常を非常に早く発見できるようになった結果,胎児にたいしても異常を分娩後に見つけて治療を開始するのではなく,妊娠中から治療を開始する方向に進んできている。
また,最近の産科学および社会の意識として,従前より胎児を重視する傾向が強くなってきている。その結果,従来は経腟分娩を指向していたものが今日では帝王切開の適応と考えられるに至ったものが増し,帝王切開率が上昇している。さらに超音波診断装置その他の診断法発達により,胎児そのものの異常を非常に早く発見できるようになった結果,胎児にたいしても異常を分娩後に見つけて治療を開始するのではなく,妊娠中から治療を開始する方向に進んできている。
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