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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻9号

1988年09月発行

特集 手術療法の進歩

新手技の導入

レーザー

著者: 塚本直樹1 加来恒寿1 藤伸裕1

所属機関: 1九州大学医学部婦人科産科学教室

ページ範囲:P.825 - P.828

文献概要

 Laserとはlight amplification by stimulated emis-sion of radiationの頭文字を連ねてつくられた合成語であり,直訳すると"放射(電磁波)の誘導放出による光増幅"ということになる。レーザーは1917年にEinsteinにより理論的に予測された人工的な光であり,1960年にMaimanが初めてrubyレーザーの発振に成功した。以後,種々のレーザーが開発され医学に応用されるようになったが,現在臨床にもっとも応用されているのはCO2レーザー,Nd-YAGレーザー,Arレーザーである。
 婦人科手術へのレーザーの導入は,1973年のKaplanら1)によるCO2レーザーを用いた子宮腟部びらんの治療が最初である。1974年にBellina2)は腟腺症と外陰尖圭コンジローマの治療に,また1977年にStaflら3)は子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)や腟上皮内腫瘍(VAIN)の治療にCO2レーザーを応用した報告を行っている。以後,婦人科領域におけるレーザーの応用は欧米で急速に普及してきた。わが国で婦人科にレーザーが導入されたのは,1977年以後のことである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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