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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻9号

1988年09月発行

文献概要

生涯研修セミナー PCO

成因と病態

著者: 森崇英1 泰井俊造1

所属機関: 1京都大学医学部婦人科学産科学教室

ページ範囲:P.836 - P.839

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 多嚢胞卵巣症候群(PCOS)は無排卵症の中でも代表的なものであり,不妊症の原因疾患の一つとしても重要である。しかしながら症候群としての概念が始めて確立されたのは必ずしも古くなく(Stein & Leventhal,1935年)1),その成因も今なお不明と言わざるを得ない。
 後述するように本症は,病態学的な多様性のために,その概念規定自体に混乱を生じたことがあり,それが本症の理解をさらに複雑にした面がある。著者は以前よりPCOSの概念規定を整理することが本症の成因,診断基準さらには治療方針を決定する上で重要と考え,著者なりの見解を明らかにしてきた2-4)。本稿ではそれらに基づき本症の病態と成因について解説を加えたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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