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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻1号

1989年01月発行

指標

hMGの律動的皮下投与法による排卵誘発—多胎妊娠の可能性の少ない排卵誘発法

著者: 中村幸雄1 山田春彦1 吉田圭子1 生方良延1 南野智徳1

所属機関: 1杏林大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.7 - P.19

文献概要

 下垂体よりのLHの分泌パターンは,図11)に示すごとく,卵胞期,排卵期,黄体期初期には1〜2時間間隔,黄体期中期,末期では4時間間隔にpulse状に分泌され,排卵期には特に振幅が増大する。一方FSHは,その半減期がLHに比し長いため(LH 21分,FSH 3.9時間3)),律動性は明確でないが,間脳からのLHRHが律動的に分泌されている点からみて,LHと同様律動的に分泌されていると推定される。
 従来のhMG-hCG法では,hMGは連日筋注投与し,卵胞の成熟をはかってきたが,上述のデータに従えば,gonadotropinは一定間隔で律動的に投与した方が,より生理的と考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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