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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻1号

1989年01月発行

臨床研修セミナー 多胎

分娩管理

著者: 末原則幸1

所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター周産期第一部

ページ範囲:P.64 - P.69

文献概要

 多胎の頻度は総分娩数に対しおおよそ1%であるのに対して,多胎での周産期死亡率は約10-15倍と極めて高く,ハイリスク因子の一つとされている1)。その要因は早産が多く,未熟児出生となること,母体の合併症が増加すること,胎児の異常や臍帯の付着異常などが多いことがあげられているが,その他に多胎ゆえにおこる双胎間輸血症候群,胎児発育不全,子宮内一児死亡などが多胎でのリスクをさらに高めている。分娩様式の決定に際してもそのときの妊娠週数,推定体重,胎位などが大きく考慮される必要がある。ここでは周産期緊急医療センターとして,またハイリスク妊産婦受け入れ施設としての当センターでの多胎分娩の成績を述べ,多胎の分娩管理について概説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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