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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻1号

1989年01月発行

原著

細胞診よりみたHuman papillomavirus感染症について

著者: 楠山洋司1 吉田恵1 細道太郎2

所属機関: 1和歌山労災病院,中検 2和歌山労災病院,産婦人科

ページ範囲:P.77 - P.79

文献概要

 細胞診よりみたHuman papillomavirus感染症(HPV症)につき下記の結果を得た。
 1.最近4年間で0.16%の頻度であり,0〜19歳0.90%,20歳台0.27%,30歳台0.14%,40歳台0.17%,50歳以上0%と若年者に多くみられた。
2.4年間の年次変化では,0.20%,0.09%,0.13%,0.20%と横ばいであった。
3.組織診施行例では,15例中11例はkoilocytosis with or without dysplasiaで,残り4例はmild dysplasiaのみであった。
4.経過観察し得た10例では,消失9例,持続1例であった。
5.HPV症検出には,スパーテル法(25/26に陽性)の方が綿棒法(15/26に陽性)よりすぐれていた。
細胞診によるHPV症検出は,検出率は高くはないが,特異性にすぐれていると思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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