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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻10号

1989年10月発行

文献概要

トピックス

治療しない場合の高プロラクチン血症のゆくえ

著者: 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.930 - P.930

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 高プロラクチン血症(hyperpro—lactinemia)の場合には,無月経,乳漏症,不妊症などの原因となることが知られており,続発性無月経の1/3にhyperprolactinemiaがみられるという者までいるくらいである1)。近年,脳神経外科の発達により,下垂体腫瘍の摘出術や,dopa—mine agonistの開発による薬物療法によりその治療効果も明らかにされて来ている。しかし,このようなhyperprolactinemiaを放置していた時に如何なる変化を示すかを観察することは,これらの治療法の今後のあり方を知る上で興味ある点である。
 Schlechteら2)は少なくとも2回以上血清prolactinを測定し,25μg/l以上を示し,腎・甲状腺・肝機能などにも異常なく,今までprelactinを上昇させるような薬物を内服したことのない16歳から38歳までの婦人30人について,何らの治療もせずに前方視的に検査して経過を観察した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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