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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻10号

1989年10月発行

薬の臨床

子宮腟部円錐切除後に用いたアルギン酸ナトリウム(アルト®)の止血ならびに創傷治癒効果

著者: 本多静香1 会田都美子1 佐々木宏子1 遠藤力1 星和彦1 佐藤章1

所属機関: 1福島県立医科大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.1007 - P.1010

文献概要

 子宮頸上皮内腫瘍に対して行ったcold knife Conizationならびにlaser coniza—tionの手術時にアルギン酸ナトリウム粉末(アルト®)を用い,止血効果および創傷治癒効果を検討した。
 cold knife conizationでは,止血効果は対照薬剤使用群(酸化セルロース綿)と差は認められなかったが,創傷治癒は促進された。
 laser conizationでは,非使用群と止血効果,創傷治癒効果ともに差は認められなかった。しかし,アルト使用群で,術後全く出血のない症例が多く認められた。
 副作用も認められず,操作性・有効性からみて本治療へのアルト使用は有用であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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