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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻11号

1989年11月発行

文献概要

臨床研修セミナー 早産

手術療法—頸管縫縮術による早産防止

著者: 松浦俊平1

所属機関: 1愛媛大学医学部産科婦人科教室

ページ範囲:P.1105 - P.1108

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 早産防止を目的とした手術療法として,頸管縫縮術(cervical cerclage)が頸管無力症(cervical incompetence)を主な適応として行われる。
 頸管無力症では,妊娠中期以降に性器出血や子宮収縮による腹痛を伴うことなく子宮頸管が軟化,短縮,開大して胎胞を形成し,ついには頸管から卵膜嚢がバルーン状に腟内に膨隆脱出し,破水して胎児は未熟な状態で娩出される。これに対して効果的な治療が行われない場合には,妊娠の都度に流早産を反復する傾向があり,したがって,妊娠中期から末期にかけての流早産反復の既往によっても,その存在を推定しうるわけである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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