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文献概要
臨床研修セミナー 早産
手術療法—頸管縫縮術による早産防止
著者: 松浦俊平1
所属機関: 1愛媛大学医学部産科婦人科教室
ページ範囲:P.1105 - P.1108
文献購入ページに移動 早産防止を目的とした手術療法として,頸管縫縮術(cervical cerclage)が頸管無力症(cervical incompetence)を主な適応として行われる。
頸管無力症では,妊娠中期以降に性器出血や子宮収縮による腹痛を伴うことなく子宮頸管が軟化,短縮,開大して胎胞を形成し,ついには頸管から卵膜嚢がバルーン状に腟内に膨隆脱出し,破水して胎児は未熟な状態で娩出される。これに対して効果的な治療が行われない場合には,妊娠の都度に流早産を反復する傾向があり,したがって,妊娠中期から末期にかけての流早産反復の既往によっても,その存在を推定しうるわけである。
頸管無力症では,妊娠中期以降に性器出血や子宮収縮による腹痛を伴うことなく子宮頸管が軟化,短縮,開大して胎胞を形成し,ついには頸管から卵膜嚢がバルーン状に腟内に膨隆脱出し,破水して胎児は未熟な状態で娩出される。これに対して効果的な治療が行われない場合には,妊娠の都度に流早産を反復する傾向があり,したがって,妊娠中期から末期にかけての流早産反復の既往によっても,その存在を推定しうるわけである。
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