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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻11号

1989年11月発行

臨床研修セミナー 早産

早産児の予後

著者: 久保隆彦1 相良祐輔1

所属機関: 1高知医科大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.1109 - P.1115

文献概要

 早産は全分娩の約4%を占め,出生した児はその未熟性のために予後は一般に不良とされていたが,近年のめざましい周産期医学の進歩により,その予後は著しく改善した。これまで救命できなかった超未熟児ですら医療の対象となった。また,出産年齢の高年化に伴い少産時代を迎えたわけであるが,ひとりの児に対する家族の期待度も高まり,早産児を後遺症なく救命することが要求されるようになった1)
 陣痛抑制剤の開発・産科管理の充実に伴い,早産は減少することが期待されたが,逆に図1に示したように,日本の総出産数が減少しているにもかかわらず,1,500g未満の極小未熟児の総出生に対する割合はむしろ増加しており,今後,これらの早産児を管理する機会が増加することが予想される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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