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特集 治療最新のトピックス 内分泌・生殖
PCO症候群の排卵誘発法
著者: 青野敏博1
所属機関: 1徳島大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.1136 - P.1137
文献購入ページに移動Ⅰ.概念
多嚢胞卵巣症候群(PCOS)は排卵障害に基づく月経異常や不妊を主訴とする例が大多数を占めるので,排卵誘発の対象となる。この場合クロミフェソがファーストチョイスで,60〜70%の例に排卵が期待できるが,黄体機能不全などのため妊娠に結びつきにくく,妊娠しても流産しやすい。
クロミフェンが無効の場合と,排卵しても妊娠に至らない症例に対しては,古くからhMG-hCG療法が行われ良好な排卵成績が得られた。しかしPCOS症例では内因性LHの分泌が過剰なことと関連して,多胎妊娠や卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の発生率が高いのが難点であった。
多嚢胞卵巣症候群(PCOS)は排卵障害に基づく月経異常や不妊を主訴とする例が大多数を占めるので,排卵誘発の対象となる。この場合クロミフェソがファーストチョイスで,60〜70%の例に排卵が期待できるが,黄体機能不全などのため妊娠に結びつきにくく,妊娠しても流産しやすい。
クロミフェンが無効の場合と,排卵しても妊娠に至らない症例に対しては,古くからhMG-hCG療法が行われ良好な排卵成績が得られた。しかしPCOS症例では内因性LHの分泌が過剰なことと関連して,多胎妊娠や卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の発生率が高いのが難点であった。
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