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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻12号

1989年12月発行

特集 治療最新のトピックス

内分泌・生殖

子宮外妊娠に対する保存療法

著者: 田中俊誠1 藤本征一郎1

所属機関: 1北海道大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.1148 - P.1151

文献概要

 子宮外妊娠に対する保存療法としては,保存的外科手術,メソトレキセート(methotrcxate,MTX)による非観血的保存療法,両者によるコンビネーション療法,および待機療法などが知られている1)。本項ではMTXによる保存療法に限って解説したい。
 従来,各種の子宮外妊娠に対して罹患部(病巣)の摘除,例えば,卵管妊娠に対しては卵管切除,卵巣妊娠に対しては卵巣摘除,間質部妊娠ならびに頸管妊娠に対しては病巣摘除もしくは子宮全摘が行われてきた。その結果として挙児希望の婦人であっても症例によっては永久不妊を余儀なくされることがあった。われわれが間質部妊娠に対するMTX療法の成功例を発表2)して以来,MTX療法は子宮外妊娠に対する有効な治療法として汎用されるに至った。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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