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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻12号

1989年12月発行

特集 治療最新のトピックス

内分泌・生殖

経皮エストロゲン療法—エストラジオールTTS (Transdermal Therapeutic System)

著者: 玉田太朗1

所属機関: 1自治医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.1152 - P.1154

文献概要

Ⅰ概念
 1.経皮エストロゲン療法開発の目的
 高齢女性の増加にともない,更年期ならびにそれ以後のエストロゲン欠乏による症状(hot flushes,精神・神経症状および骨粗鬆症や性器の老人性変化など)は,女性のquality of lifeにとって,以前にもまして重要な意義を持つようになってきている。エストロゲン補充療法がこれらの症状を予防・軽減し,プロゲストーゲンとの併用などにより発ガンの危険性を高めないことも確実になってきたので,欧米ではこの補充療法が広く行われるようになってきている。
 従来,エストロゲンは経口的に摂取されてきたが,HDL,ATⅢやレニン基質などの産生増加,胆汁成分の変化など肝胆機能に影響を及ぼし,高血圧,血栓症,胆石など多くの副作用を生じていた(図1)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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