文献詳細
特集 治療最新のトピックス
周産期
文献概要
Ⅰ.概念
産科DICの治療用として最も新しく導入された薬剤の1つにアンチトロンビンⅢ(ATⅢ)製剤がある。
ATⅢは肝臓で産生される分子量約59,000の糖蛋白質で,α2グロブリンに属し,血中に約30mg/dl存在する血液凝固阻止物質である。ところが,血管内で何らかの原因により血液凝固性が亢進すると,ATⅢは急激に消費され,その血中濃度は低下し,DICは進行する。
産科DICの治療用として最も新しく導入された薬剤の1つにアンチトロンビンⅢ(ATⅢ)製剤がある。
ATⅢは肝臓で産生される分子量約59,000の糖蛋白質で,α2グロブリンに属し,血中に約30mg/dl存在する血液凝固阻止物質である。ところが,血管内で何らかの原因により血液凝固性が亢進すると,ATⅢは急激に消費され,その血中濃度は低下し,DICは進行する。
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