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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻12号

1989年12月発行

特集 治療最新のトピックス

腫瘍

子宮頸癌に対する動注化学療法—とくに放射線治療との併用における検討

著者: 大川智彦1 磯部まどか1 塩浦宏樹1 唐沢久美子1 兼安祐子1 田中真喜子1 喜多みどり1

所属機関: 1東京女子医科大学放射線科臨床腫瘍部

ページ範囲:P.1187 - P.1189

文献概要

 子宮頸癌に対する標準的治療は手術と放射線である。これらは対象が同じであれば同じ治療成績を示す。しかし,手術も放射線も長い歴史の後,定型化されているが,自ずから限界がある。近年,化学療法は新薬の開発や薬理動態の研究をはじめ,臨床においては多剤併用の研究がさかんに行われるようになり,その効果が大いに期待されるようになった。またさらに有効性・有用性を高める研究としてそれぞれの薬剤のもつ特長を生かした剤型の改善や投与方法の研究と投与器材の改良が行われている。
 動注化学療法はこのような研究のなかで,より局所効果を高め,副作用は出来るだけ少なくしようとする目的から手術や放射線との併用も行われている1〜7)。本稿では我々の行っている動注化学療法について放射線腫瘍学的立場より報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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