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特集 治療最新のトピックス 腫瘍
卵巣癌の維持化学療法
著者: 金沢浩二1
所属機関: 1新潟大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.1196 - P.1197
文献購入ページに移動Ⅰ.概念
卵巣癌の治療において,近時,抗癌化学療法はきわめて重大な役割を担うようになった。手術療法,照射療法との併用による寛解導入化学療法induction chemothe—rapyの重要性は,既に周知のごとくである。一方,このような効果的治療によって寛解に至る症例が増加するにつれて,いわゆる維持化学療法maintenance chemo—therapyの必要性が論じられつつある。維持化学療法とは,元来,臨床的にcancer freeとなり,寛解と判断された症例にたいし,その寛解状態を維持し,再発を予防することを目的に施行されるものである。
卵巣癌の治療において,近時,抗癌化学療法はきわめて重大な役割を担うようになった。手術療法,照射療法との併用による寛解導入化学療法induction chemothe—rapyの重要性は,既に周知のごとくである。一方,このような効果的治療によって寛解に至る症例が増加するにつれて,いわゆる維持化学療法maintenance chemo—therapyの必要性が論じられつつある。維持化学療法とは,元来,臨床的にcancer freeとなり,寛解と判断された症例にたいし,その寛解状態を維持し,再発を予防することを目的に施行されるものである。
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