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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻12号

1989年12月発行

文献概要

特集 治療最新のトピックス 腫瘍

癌のマルチサイトカイン療法

著者: 竹内正七1

所属機関: 1帝京大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.1198 - P.1199

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 サイトカインCytokinesとは,細胞が産生するタンパク質で,細胞調節活性をもつ一連の物質をいう。従来,リンホカイン,モノカイン,インタロイキン,インターフェロンなど種々の名で呼ばれてきたものである。生体の全体にわたる種々の細胞から産生され,多くの生理的反応や疾患の病態生理に関与している。したがって,いろいろの疾患の治療への応用が期待され,ことに,癌の治療への期待は極めて大なるものがある。
 近時,癌のBRM療法の一つのあり方として,マルチサイトカイン療法が注目されている。これは,種々のサイトカインが遺伝子組み換え法の応用によって量産されるようになったことと,細胞性免疫学の進歩により,癌にたいする細胞性effector機構の解明が進み,細胞間の対話に関与する各種サイトカインがかなり明確にされてきたことによる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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