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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻12号

1989年12月発行

特集 治療最新のトピックス

感染

感染性ショックの治療

著者: 寺尾俊彦1

所属機関: 1浜松医科大学産婦人科教室

ページ範囲:P.1228 - P.1229

文献概要

Ⅰ.産科感染性ショックの特徴
 敗血症性流産や産褥熱など妊娠,分娩,産褥を背景として発生する感染性ショックは,産科個有の治療を要すること,循環動態,血液凝固系,腎機能など全身の機能が妊娠によって修飾を受けていること,などによりショック治療をより一層困難にし,またMOF (multiple organ failure)を合併し易いので重篤な経過をたどることが多い。しかし一方,子宮など感染巣の手術的除去が容易なことから,タイミングを失することなく治療すれば一挙に改善することも多い。
 感染性ショックの治療は集中治療に加えて集学的治療を必要とする。最先端の高次医療によって近年治癒率が向上しているので,できるだけ早期に高次医療機関へ転送すべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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