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胎盤の物質輸送
著者: 久間正幸1
所属機関: 1大和郡山総合病院産婦人科
ページ範囲:P.115 - P.123
文献購入ページに移動 胎盤における母児間の物質交換は胎児の生命および発育にとってもっとも重要な機能であるといえる。人間の体を構成するすべての素材やある種の産生物が交換の対象であり,それらは非常に多種多様である。当然,この機能について多くの研究がなされたが,いまだに全貌が明らかになったわけではない。
一般に生体膜の物質通過については,単純拡散,促進拡散,能動輸送,生物学的輸送およびその他の方式が知られているが,胎盤においても当然これらの方式の組み合わせによって物質の輸送が行われている。この組み合わせという意味は経胎盤輸送形式が個々の物質によって異なるということだけではなく,一つの物質の経胎盤輸送が複数の方式によって行われている可能性があるということであり,事実,様々な研究がこれらのことを明らかにしてきた。ここではこの複雑な輸送方式を糖とアミノ酸を中心として眺めてみた。
一般に生体膜の物質通過については,単純拡散,促進拡散,能動輸送,生物学的輸送およびその他の方式が知られているが,胎盤においても当然これらの方式の組み合わせによって物質の輸送が行われている。この組み合わせという意味は経胎盤輸送形式が個々の物質によって異なるということだけではなく,一つの物質の経胎盤輸送が複数の方式によって行われている可能性があるということであり,事実,様々な研究がこれらのことを明らかにしてきた。ここではこの複雑な輸送方式を糖とアミノ酸を中心として眺めてみた。
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