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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻2号

1989年02月発行

特集 GIFT

Overview

受精現象に関する基礎的問題

著者: 鈴木秋悦1 遠藤芳広1 大柴葉子1 大村伸一郎1 小松節子1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.125 - P.131

文献概要

 最近の10年間において,不妊症治療はIVF (in vitro fertilization)およびGIFT (gamete intrafallopian tran—sfer)の臨床応用により飛躍的に発展した。しかし,個体発生の起点である受精現象の解明にはほど遠く,多くの問題が残されている。生殖医学の今後の発展のためには,卵子および精子の生理学や受精過程の分子生物学的理解が必要とされることは明らかであろう。
 受精時における精子‐卵子相互作用の解明に関する研究は活発に進められており,とくにsignal transductionという新しい概念の導入により,ようやく細胞内現象に目が向けられるようになってきている。例えば,精子先体反応や多精子受精防御機構に関する新しい理解が報告されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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