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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻2号

1989年02月発行

特集 GIFT

GIFT法の問題点

著者: 入谷明1

所属機関: 1京都大学農学部畜産学教室

ページ範囲:P.153 - P.155

文献概要

Ⅰ.GIFT法の利点
 GIFT法の問題点を論ずるに先立って,その利点についても考えてみたい。従来の体外受精—胚移植での最大の欠点は,卵管の効果を生かせないこと,受精後分割発育のすすんでいない2〜4細胞期胚を直接子宮に移植していることである。この時期の胚は哺乳動物の一般常識では卵管に移植するのが普通である。これによって,いわゆる胚のステージと移植部位の同期化ができたことになる。このように考えるとGIFT法では,受精につづく初期発生過程を本来の正常な体内受精と同じ条件下で経過させることになり,大きな利点になる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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