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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻2号

1989年02月発行

文献概要

原著

内膜細胞診における砂粒小体について

著者: 吉田恵1 楠山洋司1 細道太郎2

所属機関: 1和歌山労災病院,中検 2和歌山労災病院産婦人科

ページ範囲:P.185 - P.188

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 内膜細胞診で検出された29例の砂粒小体につき下記の結果を得た。
1)29例中悪性疾患に由来するのは3例(10%)であった。
2)砂粒小体を形態で,円またはだ円と不整形に分け,夫々につき層状構造の有無で4型に分類すると,円またはだ円で層状構造を有する砂粒小体が,悪性疾患に由来する頻度が他の型に比べて高かった。
3)良性群26例中IUD使用者が9例,妊娠に関係する者2例で,これが原因と考えられた。残り15例は,11例に子宮単摘施行(筋腫または腺筋症のため)するも組織学的に1例のみにしか砂粒小体が証明されなかった。
内膜細胞診で砂粒小体を検出した場合,形態をチェックし,円またはだ円形で層状構造を有する"典型的砂粒小体"とこれ以外の"非典型的砂粒小体"に分け報告すべきと考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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