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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻3号

1989年03月発行

特集 産婦人科と生物活性物質

Prostaglandinsと排卵

著者: 森憲正1 河野通久1

所属機関: 1宮崎医科大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.231 - P.234

文献概要

 女性の生殖生理の中で最も重要な現象の一つである排卵には複雑な機構が巧妙に統合されて関与している。
 未熟な原始卵胞がfollicle-stimulating hormone(FSH)の作用によりグラーフ卵胞に成熟した後,lute—inizing hormone (LH) surgeのLHに暴露されるとLH surge開始期より約30時間,血中LH pcakより約10時間で排卵が起こる1)が,LH surgeより排卵に至る過程で卵胞に起こる変化は実に複雑多彩である。その主な解剖学的,生理学的変化には卵胞壁基底部の血流増加と透過性の亢進および卵胞壁頂部の血流量低下と血栓形成,卵胞液貯留による卵胞腔の増大,卵丘の遊離,卵胞頂部壁の線維成分の分離融解および虚血性壊死,卵胞収縮そして卵胞破裂が挙げられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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