icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻3号

1989年03月発行

特集 産婦人科と生物活性物質

Epidermal growth factor (EGF)と妊娠・胎児発育

著者: 堤治1 亀井良政1 桑原慶紀1 水野正彦1

所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.247 - P.251

文献概要

 近年産婦人科領域でも多くの生物活性物質が発見同定され,その作用についても様々な角度から研究がなされている。これら物質の働きが明らかになることは生殖生理を初めとした産婦人科領域の諸問題の理解が深まるばかりでなく,未知の病態の解明,新しい治療法の開発など,臨床面における展開も期待できる。しかし,これらの物質の生体内作用については適当な疾患モデル,動物モデルもなく未知な部分が残されている。Epidermal growth factor (EGF)はマウス顎下腺から抽出されたポリペプチドの細胞増殖因子である1)。我々は最近マウスを用いてEGFが生殖,ことに妊娠の成立や胎児発育に重要な役割を果たしているとの知見を得た2)。本特集にあたって,生物活性物質としてのEGFの性質および生殖現象における生理的意義を概説し,ヒトの現象への関与を示唆する最近の成績についても報告したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら