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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻3号

1989年03月発行

臨床研修セミナー 思春期

思春期少女診療の注意点

著者: 玉舎輝彦1

所属機関: 1岐阜大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.278 - P.284

文献概要

 まず,思春期の特徴をとらえることが必要である。思春期は少女期から成熟期への移行期であり,一般的には8〜9歳頃に始まり,17〜18歳頃までである。心身の著しい発達を示し,二次性徴の発現と月経の発来とに特徴づけられ,精神的には情緒が強く,不安定で,自我を強く主張する。女子では,母性機能が完成する。この時期には,受験勉強の時期で,性的発育に関する悩みや月経随伴症状を訴え,若年妊娠も問題になり,性教育の必要もあり,不慮の事故が死因の第1位である。
 生理学的には,中枢神経系の成熟により下垂体前葉からゴナドトロピン(FSH・LH)の分泌亢進をみて卵胞が成熟し,排卵が起こる。エストロゲン産生亢進と関連して一次性徴の変化や二次性徴が発現する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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