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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻5号

1989年05月発行

文献概要

グラフ 生殖生理と走査電顕

V.精子の卵子透明層への結合

著者: 北井啓勝1 大庭三紀子1 鈴木秋悦1 飯塚理八1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.408 - P.409

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 卵を覆う透明層は,受精において種特異性の決定および多精子受精の抑制などの役割を果たしているが,精子との相互作用については未知の点が多い.最近マウスでは,精子細胞膜上のガラクトシル・トランスフェラーゼが透明層表面の糖鎖のN‐アセチル・グルコサミンと反応し,精子の透明層結合に関与することが明らかにされている。ハムスターの精子と卵子の結合にも同様の酵素が関与しているかを検討した。
 ヒアルロニダーゼにより顆粒膜細胞を除去した排卵卵をm-TAPL培養液にて4時間前培養した精巣上体精子を用いて体外受精し,精子の透明層付着,結合,および貫入について走査電子顕微鏡により観察した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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