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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻5号

1989年05月発行

臨床研修セミナー 外陰疾患—外陰ジストロフィーを中心に

私はこうしている

硬化性苔癬の治療

著者: 杉森甫1

所属機関: 1佐賀医科大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.481 - P.483

文献概要

 硬化性苔癬は従来,外陰萎縮症,萎縮性白斑症などと呼ばれていたものに相当する疾患である3,4)。大陰唇,小陰唇,会陰,肛門周囲に白色斑として認められる。辺縁は不規則であり,かつ周囲の皮膚よりやや沈下しているのが特徴的とされる。進行してくると,皮膚は萎縮し皺襞を形成する。さらには小陰唇が消失し,腟口が狭小となる。白斑はしばしば左右対称性にみられ,これらの特異な像から臨床診断は比較的容易である。しかし,同様に白斑を呈してくる疾患に増殖性ジストロフィーがあり,これと本症とが合併した形の混合型ジストロフィーなどもあるので,治療開始前にまず診断を確定しておくことが重要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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