icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻6号

1989年06月発行

特集 超音波診断—最近の進歩

超音波診断法のpitfall—原理面から注意すべきpitfallを主に

著者: 竹内久彌1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属浦安病院産婦人科

ページ範囲:P.555 - P.560

文献概要

 最近の超音波診断装置の発達は著しく,得られる超音波画像の画質が格段に改善されたため,読影はきわめて容易なものとなってきている。しかも,装置を取り扱うために必要な多くの,主として電気的な条件の設定はほとんどすべて自動的に処理されるように作られており,われわれユーザーはプローブを検査したい場所に置くだけでよいくらいに進歩してしまった。そのため,ともすれば目の前に現われたエコーグラムが生体内の構造を全く誤りなく描出してくれているように思い込んでいることが少なくない。
 言い換えれば,超音波診断の原理や基本的知識が全くなくても超音波診断が可能になったと思われるが,それは事実であろうか? 実際,そのように受け取られるほどの進歩があったればこそ超音波診断法が現在のように普及したともいい得るものではあるが,答えは残念ながら"ノー"である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら