icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻7号

1989年07月発行

特集 LH-RHとそのagonist

Overview

LH-RH agonistの構造と作用

著者: 青野敏博1

所属機関: 1徳島大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.631 - P.635

文献概要

 1971年にSchallyらによってゴナドトロピン放出ホルモン(gonadotropin releasing hormone,GnRH,LH-RH)が10個のアミノ酸からなるペプチドであることが失定された1)。直ちに合成されたLH-RHがヒトにおいても下垂体からのLHとFSH分泌を促進することが判明し,その後LH-RHは生殖生理の解明に大きく寄与した。
 LH-RHの臨床応用としては,初期に下垂体のゴナドトロピン分泌予備能検査に用いられたが2),卵胞発育の足進や排卵誘発に対しては効果が不十分であった。その後ゴナドトロピンが60〜90分に1回パルス状に分泌されていることが判明し3),LH-RHを自動注入ポンプにより間歇的に投与することにより,視床下部性無月経例が冶療できることが明らかになった4)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら