文献詳細
文献概要
特集 LH-RHとそのagonist Overview
LH-RH agonistの構造と作用
著者: 青野敏博1
所属機関: 1徳島大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.631 - P.635
文献購入ページに移動 1971年にSchallyらによってゴナドトロピン放出ホルモン(gonadotropin releasing hormone,GnRH,LH-RH)が10個のアミノ酸からなるペプチドであることが失定された1)。直ちに合成されたLH-RHがヒトにおいても下垂体からのLHとFSH分泌を促進することが判明し,その後LH-RHは生殖生理の解明に大きく寄与した。
LH-RHの臨床応用としては,初期に下垂体のゴナドトロピン分泌予備能検査に用いられたが2),卵胞発育の足進や排卵誘発に対しては効果が不十分であった。その後ゴナドトロピンが60〜90分に1回パルス状に分泌されていることが判明し3),LH-RHを自動注入ポンプにより間歇的に投与することにより,視床下部性無月経例が冶療できることが明らかになった4)。
LH-RHの臨床応用としては,初期に下垂体のゴナドトロピン分泌予備能検査に用いられたが2),卵胞発育の足進や排卵誘発に対しては効果が不十分であった。その後ゴナドトロピンが60〜90分に1回パルス状に分泌されていることが判明し3),LH-RHを自動注入ポンプにより間歇的に投与することにより,視床下部性無月経例が冶療できることが明らかになった4)。
掲載誌情報