icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻7号

1989年07月発行

文献概要

薬の臨床

子宮頸癌に対するシスプラチン,ペプロマイシン,マイトマイシンを用いた併用化学療法

著者: 泉陸一1 桑原惣隆9 富永敏朗14 川端正清1 杉浦幸一9 館野政也3 千鳥哲也2 大沢汎4 高邑昌輔5 岡部三郎5 立野育郎5 矢吹朗彦6 松本裕史7 内田一8 山田良10 飯田和質11 橘敏之12 金尾昌明13 麻生武志14

所属機関: 1富山医科薬科大学 2富山市民病院 3富山県立中央病院 4厚生連高岡病院 5国立金沢病院 6石川県立中央病院 7金沢赤十字病院 8内田病院 9金沢医科大学 10福井赤十字病院 11福井県立病院 12福井済生会病院 13国立鯖江病院 14福井医科大学

ページ範囲:P.709 - P.713

文献購入ページに移動
 要約 子宮頸癌の寛解導入療法として,シスプラチン(CDDP),ペプロマイシン(PEP)マイトマィシン(MMC)の3剤併用療法の有効性を北陸14施設で検討した。投与法は,A法としてPEP 5 mg/m2をday 1-5,CDDP 50 mg/m2をday 5に投与し,これを3週毎に繰り返す方法,B法として,A法のday 5にMMC 5 mg/m2を追加する方法である。効果は完全例A法12例中,PR 3例MR 1例NC 7例PD 1例で,奏効率25%であり,完全例B法10例中,PR 1例MR 1例NC 6例PD 2例で,奏効率10%であった。副作用は,28例中,消化器症状が全例に認められたが,血液毒性,腎毒性は軽度であった。奏効率は低いが副作用は軽度であり,薬剤の増量により,奏効率の改善が今後期待できると考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?