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特集 子宮内膜症—最近の話題 Overview
子宮内膜症をめぐる諸問題
著者: 川島吉良1
所属機関: 1浜松医科大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.721 - P.730
文献購入ページに移動 子宮内膜症はvon Rokitanskyが1860年にadeno—myomaと記載して以来,1世紀以上も経過したのに,依然として生殖年齢層婦人を悩ますenigmatic disease(Robert W. Kistner 19711)),Emery A. Wilson 19872))であると言われるように,本症には未解決の問題が多い。
現在,本症について特に関心が持たれている点は第1に発生原因・発生病理,第2に最近発生増加傾向を辿っていること,第3に本症が不妊症の原因としてクローズアップされてきたこと,第4に診断検査法が進歩したこと,第5に期別診断の導入,第6に新しいホルモン療法の開発,第7に保存療法特に妊娠率向上策,第8に腸管内膜症の治療などである。
現在,本症について特に関心が持たれている点は第1に発生原因・発生病理,第2に最近発生増加傾向を辿っていること,第3に本症が不妊症の原因としてクローズアップされてきたこと,第4に診断検査法が進歩したこと,第5に期別診断の導入,第6に新しいホルモン療法の開発,第7に保存療法特に妊娠率向上策,第8に腸管内膜症の治療などである。
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