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特集 子宮内膜症—最近の話題
子宮内膜症性不妊症と腹腔鏡
著者: 星合昊1
所属機関: 1東北大学医学部産科学婦人科学教室
ページ範囲:P.749 - P.754
文献購入ページに移動 産婦人科領域においても,不妊症診断,卵巣癌のSecond Look,子宮外妊娠の診断,原因不明の下腹痛など,広範に腹腔鏡が行われるようになってきた。とりわけ不妊症領域での卵管性不妊症,子宮内膜症に対しては,診断のために必須というばかりか,軽度(膜様)癒着剥離,良性卵巣嚢腫穿刺吸引,採卵,配偶子卵管内移植(GIFT)など治療にまで応用されている。
一方,子宮内膜症は,従来強度な月経困難症など痛みを主訴とする疾患であり,不妊を伴う場合も大部分は治療困難な症例であった。しかし,不妊症の診断に腹腔鏡が積極的に行われるようになると,いわゆる軽症の子宮内膜症が多数発見されるようになり,子宮内膜症と不妊3)4)5),子宮内膜症と痛みとの因果関係が改めて考え始められてきている。そこで,本論文では子宮内膜症診療における腹腔鏡の役割を,約3,000例の腹腔鏡実施例の解析による研究結果をもとに,若干の文献的考察を加えて報告する。
一方,子宮内膜症は,従来強度な月経困難症など痛みを主訴とする疾患であり,不妊を伴う場合も大部分は治療困難な症例であった。しかし,不妊症の診断に腹腔鏡が積極的に行われるようになると,いわゆる軽症の子宮内膜症が多数発見されるようになり,子宮内膜症と不妊3)4)5),子宮内膜症と痛みとの因果関係が改めて考え始められてきている。そこで,本論文では子宮内膜症診療における腹腔鏡の役割を,約3,000例の腹腔鏡実施例の解析による研究結果をもとに,若干の文献的考察を加えて報告する。
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