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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科43巻8号

1989年08月発行

臨床研修セミナー 婦人と栄養

Overview

婦人と食生活

著者: 豊川裕之1

所属機関: 1東邦大学医学部公衆衛生学

ページ範囲:P.763 - P.767

文献概要

 婦人は家庭の健康管理責任者である。たとえ夫が医師であったとしても誰よりも家族の健康状態に気配りしているのは夫より妻である家庭が多い。また同時に,自分自身の健康に対する留意も女性は男性よりも真劔であり,かつ慎重である。この健康の維持・増進に対する意欲がなくては,これほどまでに寿命の性差は大きくならなかったに違いない。しかし,その女性でさえも健康や食事に対する配慮が薄れる年頃がある。それは青年期である。勿論,青年期の男女を比較するとき,やはり女性の方が男性よりもすぐれている。しかし近頃では,女性であっても青年期の食生活が乱れるようになっている。神経性食思不振症の患者が近年増加しているが,その患者は氷山の一角であり,その病気の予備軍(ハイ・リスク者)が氷山の海面下の量ほどに多数いると考えるべきである。
 本稿では,婦人の食生活を年齢別に比較する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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