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臨床研修セミナー 婦人と栄養
体重減少性無月経
著者: 中村幸雄1
所属機関: 1杏林大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.774 - P.779
文献購入ページに移動 ①テレビ,週刊誌等にはんらんするやせるための薬剤,工夫の宣伝,②スリムであることが一種のステイタスシンボルであるとの考え方,③一般男性の好みが肥満者よりスリムの人にあること,④社会生活の変化に伴う運動不足,食生活のぜいたく化による肥満者の増加,⑤肥満に伴う成人病の増加等があいまって,女性のやせ願望は,近年きわめて強いものと思われる。東1)の女子高校生の調査によれば,−10〜−20%のやせの人でも,40%近くが,さらにやせたいと思っており,−20%以上のやせの人ですら10.3%がさらにやせたいと思っているという。このように健常若年女性のやせに対する願望はきわめて強い反面,その裏面には,やせに伴う無月経(体重減少性無月経)の恐ろしさが待ちうけていることは,ほとんど知られていない。
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